アゼライン酸は敏感肌でも使える?副作用や安全な使い方を解説
ニキビや赤み、色素沈着などの肌トラブルに効果的と注目されているアゼライン酸。
天然由来の成分で敏感肌の方でも使いやすいといわれていますが、『実際に安全なの?』『どの濃度を選べばいいの?』と不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、アゼライン酸の基本的な効果や副作用、敏感肌でも安心して使うためのポイントを徹底解説します。初めて試す方や肌がゆらぎやすい方も、スキンケアに取り入れる際の参考にしてください。
アゼライン酸とは?

アゼライン酸は、小麦やライ麦などの穀物や酵母に含まれる自然由来の成分です。化学的には飽和ジカルボン酸と呼ばれる有機化合物で、私たちが日常的に摂取している食品にも含まれています。
もともとは美白作用があることで注目されていましたが、その後ニキビの治療にも用いられるようになりました。天然由来の成分であることから、比較的肌への刺激が少ないとされており、敏感肌の方でも使いやすい特徴があります。
日本ではまだ医薬品としての認可は受けていませんが、化粧品成分として多くのスキンケア製品に配合されています。
海外では医薬品として使われている理由
海外では、15〜20%配合の外用薬としてニキビや酒さの治療に使用され、30年以上の実績があります。80カ国以上でニキビ治療薬として承認されており、ヨーロッパのガイドラインでは軽度から中等度のニキビ治療の選択肢として推奨されています。妊娠を希望する方でも使用報告があり、耐性菌の発現もほとんど報告されていないことから、長期的な使用の参考になる場合があります。
アゼライン酸の主な効果

アゼライン酸の主な効果について解説します。
ニキビへの効果
毛穴の詰まりを引き起こす要因を減少させて、ニキビの発生を抑える働きがあります。具体的には以下のメカニズムで作用します。
- 皮脂の過剰分泌を抑制
- 毛穴詰まりの原因となる角化異常を改善
- アクネ菌の増殖を抑制
- 炎症を抑える作用
美白・色素沈着改善効果
メラニン色素の産生にかかわる酵素(チロシナーゼ)の活性を阻害する作用があり、ニキビが治った後の色素沈着に対する効果も期待できます。ニキビ跡の茶色い色素沈着にも効果が期待されています。
赤み改善効果
活性酸素の増殖を抑え、炎症の悪化を防ぐ働きがあります。抗炎症作用により、ニキビの赤みやニキビ跡、酒さや赤ら顔などの改善効果も期待できるでしょう。
アゼライン酸の効果と敏感肌への影響

敏感肌の方にとって最も重要なのは、アゼライン酸が自分の肌にどのような影響を与えるかということでしょう。
アゼライン酸が敏感肌に適している理由
アゼライン酸は小麦などに含まれる天然由来成分で、肌への刺激が少なく敏感肌でも使いやすいといわれています。作用はマイルドですが、複数の働きが組み合わさることで肌トラブルをサポートすると考えられ、急激な変化ではなく穏やかなケアが期待できます。また、天然成分であることから妊娠中や授乳中でも比較的安心して使用できるとされています。
副作用と刺激の程度(濃度による違い)
副作用としては、皮膚の赤み、熱感、ピリピリとした痛み、乾燥、かゆみなどが起きる場合があります。ただし、皮膚の赤みや熱感、違和感などは様子を見ていると改善することが多いとされています。
濃度による刺激の違い
- 5%以下の低濃度: 毎日取り入れたい場合や、かなりの敏感肌の方には数%以下もしくは「低濃度」と書かれているものがおすすめです
- 10-15%の中濃度: 15%の方が皮膚のピリピリとした痛みや違和感などの副作用が少ないとされています
- 20%の高濃度: 20%のアゼライン酸の場合、使い始め1週間ほどは結構ピリピリ感じる場合が多いでしょう
初期の刺激も数日すれば慣れてきますし、赤みやカサカサ感が出ても、通常は数日で収まるとされています。多くの場合、1-2週間程度で肌が慣れてくると報告されています。
敏感肌が特に注意すべきポイント
敏感肌の方がアゼライン酸を使用する際には、以下の点に特に注意が必要です。
使用前の肌状態チェック
傷やかぶれ、湿疹などの異常がある部分には使用を避けるべきです。肌に炎症がある状態での使用は刺激を強く感じる可能性があります。
粘膜部分への注意
目の周りや唇、鼻の内側などの粘膜部分を避けて塗布する必要があります。粘膜は皮膚に比べて刺激を感じやすく、アゼライン酸が付着するとヒリつきや熱感、かゆみなどの不快な症状が生じることがあります。
紫外線対策の重要性
アゼライン酸を使用中は、紫外線対策をしないと患部の症状を悪化させてしまう可能性があります。アゼライン酸を塗った部分に日光が直接当たると、発疹や発赤などの炎症を起こしてしまうこともあるため、低刺激の日焼け止めを併用することが重要です。
敏感肌向けアゼライン酸製品の選び方

敏感肌の方がアゼライン酸製品を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。
濃度別の特徴と敏感肌への適性
敏感肌がアゼライン酸を使う場合、濃度も大切なポイントとなります。
低濃度(5%以下)
敏感肌の方や初めてアゼライン酸を使用する方におすすめの濃度です。刺激が最も少なく、毎日のスキンケアに取り入れやすいでしょう。効果は穏やかですが、継続使用により肌質の改善が期待できます。
国内の化粧品ブランドでは、この濃度帯の製品が多く展開されており、比較的手に入れやすい価格帯となっています。
中濃度(10-15%)
ある程度の効果を求めたい方に適した濃度です。低濃度よりも効果を実感しやすい一方で、使い始めは軽い刺激を感じる可能性があります。
海外製品に多い濃度帯で、ニキビや色素沈着に対してより積極的なアプローチが可能です。敏感肌の方は段階的に慣らしていく必要があるでしょう。
高濃度(20%)
最も効果が期待できる濃度ですが、敏感肌の方には刺激が強すぎる可能性があります。皮膚科やクリニックで処方される濃度で、医師の指導のもとでの使用が推奨されます。
配合成分のチェックポイント
敏感肌の方がアゼライン酸製品を選ぶ際は、アゼライン酸以外の配合成分も重要なチェックポイントとなります。
敏感肌に優しい成分
敏感肌に野菜いと言われている成分は以下の通りです。
- セラミド:バリア機能をサポート
- ナイアシンアミド:肌荒れを防ぐ
- ヒアルロン酸:保湿効果
- グリチルリチン酸:抗炎症作用
避けた方が良い成分
アゼライン酸を使う場合、以下の成分は避けたほうがいいです。
- 高濃度のアルコール(エタノール)
- 合成香料
- 強い防腐剤
- 他の酸類(サリチル酸、グリコール酸など)の高濃度配合
レチノールやビタミンC誘導体が高濃度で配合されている製品は、アゼライン酸との併用で刺激が強くなる可能性があります。成分表示を確認し、複数の活性成分が含まれていない製品を選ぶのが安全でしょう。
敏感肌がアゼライン酸を使う際のポイント

敏感肌の方がアゼライン酸を安全に使用するためには、適切な使用方法を守ることが不可欠です。
パッチテストの実施を実施する
初回使用前には必ずパッチテストを行いましょう。腕の内側など目立たない部分に少量塗布し、24-48時間様子を見て異常がないことを確認してから顔に使用してください。
パッチテスト中に以下の症状が現れた場合は使用を控えましょう。
- 赤みやかゆみが強く出る
- 腫れや水疱ができる
- 痛みが持続する
- 夜のスキンケアから始める
段階的に慣らしていく
敏感肌の方は段階的に肌を慣らしていくことが重要です。
第1段階(1-2週間)
- 使用頻度:週に2-3回、夜のみ
- 使用量:米粒大
- 使用部位:気になる部分のみ
この期間は軽い刺激を感じることがありますが、我慢できない程度の刺激がある場合は使用を中止しましょう。
第2段階(3-4週間)
第1段階で問題がなければ、使用頻度を隔日に増やします。
- 使用頻度:1日おき、夜のみ
- 使用量:顔全体に薄く伸ばせる程度
- 使用部位:顔全体
第3段階(5週間以降)
肌が完全に慣れたと感じたら、毎日使用に移行できます。
- 使用頻度:毎日、夜のみ
- 使用量:適量
- 使用部位:顔全体
朝の使用を検討する場合は、紫外線対策を徹底することが必須です。
併用を避けるべき成分を覚えておく
敏感肌の方は、アゼライン酸と相性の悪い成分の併用を避ける必要があります。
同時使用を避けるべき成分
- 高濃度のレチノール
- AHA(グリコール酸など)
- BHA(サリチル酸)
- 高濃度のビタミンC
これらの成分は単体でも刺激が強いため、アゼライン酸との併用で刺激が倍増する可能性があります。
時間を空けて使用可能な成分
朝と夜で使い分ける、または日を変えて使用することで併用可能な成分もあります。
- 低濃度のビタミンC誘導体
- ナイアシンアミド
- トラネキサム酸
併用を検討する場合は、必ず少量から始めて肌の反応を確認しましょう。不安な場合は皮膚科医に相談することをおすすめします。
アゼライン酸クリームの口コミ分析
実際にアゼライン酸を使用した方々の体験談から、敏感肌での使用感について詳しく見ていきましょう。
良い口コミ(効果を実感した事例)
ここでは、アゼライン酸の良い口コミについて解説します。
ニキビ・ニキビ跡への効果
多くのユーザーから、ニキビやニキビ跡の改善効果について良い評価が寄せられています。
「生理前の赤ニキビがこれを使ってゼロになった」「白ニキビが使用前より明らかに少なく、小さくなった」という声が複数見られました。特に炎症性のニキビに対する効果を実感する方が多いようです。
赤み・酒さへの効果
酒さや赤ら顔に悩む方からも好評の声が上がっています。「赤み、ザラつき、ニキビのようなブツブツに効果がある」「酒さ用で購入してみた。ロゼックスゲルと併用したら赤みが少し引いた」といった体験談があります。
肌質改善効果
継続使用により、全体的な肌質の改善を感じる方も多くいます。「肌の治安は良い」「肌が以前より綺麗になった」「肌荒れが収まったように感じる」という声から、総合的なスキンケア効果が期待できることがわかります。
悪い口コミ(刺激や副作用の体験)
ここでは、アゼライン酸の悪い口コミについて解説します。
初期の刺激症状
使用開始時の刺激について言及する口コミも少なくありません。
「つけ初めはやはりチリチリとした肌の痒みのような、針で叩かれるような違和感があった」「最初の1週間ぐらいはつけた時にピリッとする」「塗ってすぐは少しピリっとする」といった体験が報告されています。
ただし、多くの場合「1週間経ってから落ち着いてきた」「1ヶ月くらいで肌のハリが良くなってきた」という声もあり、継続することで刺激に慣れる傾向が見られます。
効果に関する不満
一部のユーザーからは効果に関する不満の声も上がっています。
「毛穴への効果はそこまで感じませんでした」「小鼻の赤みや鼻のポツポツには劇的効果はない」といった声があり、特に毛穴トラブルに対しては効果を実感しにくい場合があるようです。
テクスチャーに関する意見
製品のテクスチャーについても様々な意見があります。
「ややとろみのあるテクスチャーが個人的にはマイナス」「脂性肌なので、もっとさっぱりしていてほしかった」という声がある一方で、「サラサラテクスチャーで、伸びよくベタつかず爽やかな保湿感がある」と評価する声もあります。
敏感肌ユーザーの体験談まとめ
敏感肌の方々の体験談を総合すると、以下のような傾向が見られます。
- 低濃度から始めて徐々に慣らした
- 保湿を十分に行った
- 夜のみの使用から開始した
- パッチテストを実施した
「もともとかなりニキビができやすい体質で、かつインナードライ、敏感肌ということもあって皮膚科処方のピーリング系ニキビ薬は刺激が強く、なかなか改善せず悩んでいた。AZAクリアは刺激が少なく効果を実感できた」という体験談は、敏感肌の方にとって参考になるでしょう。
口コミから分かる敏感肌がアゼライン酸を使う際に押さえておくべきポイント
- 最初の1-2週間は刺激を感じる可能性が高い
- 効果を実感するまでに時間がかかる(1-2ヶ月程度)
- 製品によってテクスチャーや刺激の程度が異なる
皮膚科で処方を受けた方からは「通っている皮膚科で購入し、使用して4ヶ月ほどになりますがニキビが改善した」という声もあり、医師の指導のもとでの使用がより安全で効果的であることがうかがえます。
まとめ:敏感肌でもアゼライン酸は使えるが工夫が必要

アゼライン酸は天然由来で比較的刺激が少なく、敏感肌の方でも適切に使えば肌悩みのケアをサポートしやすい成分といわれています。
妊娠中や授乳中でも比較的安心して使え、耐性菌の心配がなく長期使用も可能ですが、初期に刺激を感じる場合や効果の実感に時間がかかることがあり、高濃度製品は入手が限定的で紫外線対策も必須です。
安全に取り入れるには、パッチテストや低濃度からの段階的使用、十分な保湿、刺激成分との併用回避、紫外線対策を徹底することが重要です。
まずは5%以下の低濃度製品を国内メーカーの敏感肌向けラインから夜のみ週2〜3回使用し、1か月ほど様子を見ながら肌に合うか確認することがおすすめです。
美容オタク兼OLをやっているsanaです♪
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